留年記

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「大人を黙らせるインターネットの歩き方」読みました

小木曽 健さん作「大人を黙らせるインターネットの歩き方」を読んだので備忘録兼ねて読書感想文です。

この本、めちゃくちゃ面白かった!!名前はなんかすごい挑戦的ですが、内容はしっかり参考になる内容でした。

タイトルの通りこの本は、「ネットには嘘ばっかり転がってる」だの、「スマホばっかり触ってたらバカになるわよ」だの、いわゆる「何もわかってない大人達」の小言に対抗する理論がたくさん書かれた中高生向けの本です。
でもそれだけではなく、自分はネットのことは完璧だと思っている中高生本人も誤解していることがあると気付かせてくれます。

個人的にすごくびっくりしたのは、「情報モラルなんて単語は本来必要ない」ってのを書いてるところです。
字面だけ見るととんでもないことを言ってるみたいですが、実はネット上でだけ使えるモラルがあるはずもなく、必要なのはただのモラルで、ネットで大失敗する人はだいたいこれが足りてない。ってことなんですよね。
言われてみれば当たり前のことみたいに感じますが、なんとなくネチケットとかなんとか専門用語みたいになってるとそれを見失ってしまって、これが難しいもののように感じてきますよね。

あと、本の中で「ネットはただの道具」という発言が多く見られるのも印象的でした。
ただの道具だから、無用に恐れる必要は無いし、正しい扱い方や失敗したときにどうすればいいか知っているだけでだいぶ変わる、と。
車や包丁で例えるとわかりやすいかもしれないですね。

この本の後半部は著者がある高校での講演会の内容を書き起こしたものになっています。ここで最後の方に貼ってある画像は絶対に目に焼き付けておくべきです。この画像だけでもこの本を読む価値がありますし、これみたら絶対Twitterで投稿する前に少し考える癖がつくと思います。

とりあえず、この本はネット民全員が読むべき必読書だと思いました。いや流石にそれは言い過ぎかもしれないですが、デジタル機器にまつわる様々な定説を一刀両断していく様子はネットに長く触れている人ほど驚きでしょうし、これを知ってるだけでかなりネットの見方も変わります。